時代を越えて、恋人になっちゃいました。
知っちゃいました。
ソウの部屋から戻ってきた私は、手早く着替えてリビングに降りていった。
「母さん、おはよ」
「あら、おはよう。翔真くんは? 」
「起きたと思う」
「そう」
「お、蒼空、おはよ」
「はよ、父さん」
「早く朝ごはん食べろよ。もうすぐ時間だぞ」
「わーってる」
母さんが苦笑しながら、朝ごはんをテーブルに運んできた。
今日の朝ごはんは……味噌汁と白飯と目玉焼き。
おいしそ~!
ではさっそく。
「いただきます! 」
どんどん食べて、ちゃっちゃか完食した私は、流しに食器を運んで、表に出た。
「今日は公園な」
「あいよー」
父さんに指示された通り、近所の公園に向かう。
朝のこの時間は少しだけ、肌寒い。
私は服の上に着た、訓練用のウインドブレーカーのチャックを首まで引き上げた。