時代を越えて、恋人になっちゃいました。

カミサマに会っちゃいました。



朝、8時。


朝ごはんをしっかり食べた私たちは、もう一度上様と蘭丸を召喚した。


「それじゃあ行こうか」

「うん。あ、待って」

「どうした? 」


私は家から持ってきた4本のミサンガを取り出した。


「これ、腕に付けて。これが通信機の代わりになるから。スマホとかよりスムーズでしょ」

「まぁな。だけど信長たちにも付くのか? 」

「うん。父さんに訊いた呪、かけといたから」

「なら平気だな。ほら、2人も」


手早くミサンガを付けたソウが、上様の手に赤いミサンガを括り付ける。

それにならって、私も蘭丸に白いミサンガを付けてあげた。


「はい、これで大丈夫」

「ありがとう」


そして、改めてこのミサンガの使い方を説明した後、私たちは街に繰り出した。



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