時代を越えて、恋人になっちゃいました。
「なんだよ、弱っちいやつだなぁ。ちょっと強そうな気配がしたんだけどなぁ」
騰蛇は不服そうに眉間にしわを寄せた。
「…なんで気付いた… 」
まだソウも気付いてないのに…。
「ん? 俺一応カミサマだしね。勘ってやつだろ」
「……うるさい、黙れ」
もう一度騰蛇に斬りかかるも、ひらりとかわされる。
「そろそろ俺も本気出しちゃうよ? 」
……まだ、本気じゃなかったの?
嘘でしょ?
だけど、ここで引けない。
「ふん、かかってきな! 」
「……勝気な女」
騰蛇はダンと飛び上がった。
そして上から私に爪を向ける。
そのまま降下して、私を刺し殺す気なんだ!
私はさっとよけ、短刀を2つとも納めた。
そして符を取り出し、真言を唱えた。
「はっ! 」
そして騰蛇に雷を落とす。
あたりに土煙が舞った。
「……やった…? 」
私はそのまま膝をついた。
土煙がやんだ。
「なんでっ! 」
「悪りぃな。俺は神将。そう簡単にやられねぇよ」
騰蛇は余裕そうな笑みまで浮かべている。
「嘘…でしょ? 」
お願い、ソウ早く来て!