時代を越えて、恋人になっちゃいました。
公園につくと、まだ誰もいなかった。
父さんとおばさんは訓練の内容の確認だろうな。
ソウはさっき起きたばっかだから、きっともたもたしてるんだろう。
手持ちぶさたになった私は、ブランコに乗ることにした。
______ギィ、ギィ。
少し錆びた金具が軋む音は、まだ微かに残る私の幼心をくすぐった。
______もう、高1なのにね。
私は自嘲気味にふっと笑った。
軋む音は私がブランコを揺するたびに朝の空に響いては、消えていった。