時代を越えて、恋人になっちゃいました。


家に着いたのは、夕方だった。


部活には明日から出ればいいかな。


洗濯物を出してから、自分の部屋の机に向かった。


夏休みの宿題?
やるわけないじゃん。


最終日にソウの全部写すから大丈夫!



今書くのは仕事の報告書。


学校に持って行っているシンプルなペンケースから、シルバーの細身のシャーペンを取り出した。


カチカチと芯を出して、レポート用紙に仕事内容を書いていった。



真っ白だったレポート用紙が、私の仕事内容を吸収して、たちまち黒くなっていく。




なるべく父さんが分かりやすいよう、丁寧に書いた。




特に騰蛇の主人探しについては。


相変わらず子狐姿の騰蛇に訊いて、好みの主のタイプも書いた。



あとはよしなに父さんがやってくれるだろう。



レポート用紙3枚分きっちり報告書を書いて、私はベットにダイブした。



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