時代を越えて、恋人になっちゃいました。
次の日の朝、ランニングに出かけようとしたところを父さんに呼び止められた。
「蒼空、騰蛇についてなんだが…」
「書斎行こうか? 」
「悪いな」
トレーニングウェアのまま、父さんの書斎にお邪魔する。
「で、お前たちは騰蛇をどうするつもりなんだ? 」
ずいぶん唐突だなぁ。
ま、いいけどさ。
「報告書にも書いた通り、父さんの知り合いの陰陽師を主として紹介したい」
「ソウはどうなんだ? 」
「さぁ。多分私と同じ考えじゃないかな。新しい主を探す方法として、それしかないだろうから」
それよりソウの報告書はまだなのかな。
私の疑問を汲み取ったように父さんが口を開いた。
「ソウ、今日からバスケ部の合宿なんだそうだ。帰ってきたら書くと言っていた」
わお、それはハードだね。