時代を越えて、恋人になっちゃいました。


次の日の朝、ランニングに出かけようとしたところを父さんに呼び止められた。


「蒼空、騰蛇についてなんだが…」

「書斎行こうか? 」

「悪いな」

トレーニングウェアのまま、父さんの書斎にお邪魔する。


「で、お前たちは騰蛇をどうするつもりなんだ? 」


ずいぶん唐突だなぁ。


ま、いいけどさ。


「報告書にも書いた通り、父さんの知り合いの陰陽師を主として紹介したい」

「ソウはどうなんだ? 」

「さぁ。多分私と同じ考えじゃないかな。新しい主を探す方法として、それしかないだろうから」


それよりソウの報告書はまだなのかな。


私の疑問を汲み取ったように父さんが口を開いた。


「ソウ、今日からバスケ部の合宿なんだそうだ。帰ってきたら書くと言っていた」


わお、それはハードだね。




< 151 / 251 >

この作品をシェア

pagetop