時代を越えて、恋人になっちゃいました。
従えちゃいました。
その後も滞りなく練習を済ませて、お昼過ぎには家に帰った。
道場ってものすごく暑いから、夏は午前練が基本なんだよね。
もちろん午後の時もあるけど、1日ずっとは基本的にない。
試合なんかは1日だけど。
家に帰った私は、一目散にお風呂へ向かった。
汗臭いし、ベタベタして気持ち悪いし。
ささっとシャワーを浴びてリビングに戻ると、ちょうどお昼ができたところだった。
「お、冷やし中華だ! 」
「そうよ。さあ、召し上がれ」
「いっただきまーす! 」
暑い夏にはぴったりの、しょうゆ味の冷やし中華。
トッピングのきゅうりやハム、錦糸玉子もほどよい大きさで切ってあるから、スルスルっと食べられる。
「ふわぁ、ごちそうさま」
「お皿は流しにつけておいてね」
「はーい」
食器を片したあと、私は父さんの書斎に向かった。