時代を越えて、恋人になっちゃいました。
__トントンッ。
「父さん、いる? 」
返事がない。
仕事にでも出かけたのかな。
私は書斎のドアを押し開けた。
「失礼しまーす」
一応声をかけてから部屋の中に入った。
「名簿、名簿っと」
ありそうなところを探してみるも、まったく見つからない。
父さんが仕事に持って行った…ってことはないだろう。
あとはソウが持ってる…これはあるわ。
というか、前にも名簿取りに来なかったっけ。
ってことは自分の部屋にコピーがあるかもしれない。
私は動かした資料や本を元の位置に戻し、自分の部屋に向かった。