時代を越えて、恋人になっちゃいました。
部屋に戻って、明日の部活の支度をしてから窓の鍵を開けた。
夏だから普段はクーラーをかけて寝るんだけど、今日は扇風機で我慢しよう。
いつ騰蛇が帰ってくるかも、窓をちゃんと閉めてくれるのかも分からないから。
ベットに寝転がって、薄手のタオルケットだけを胸まで引き上げる。
そういえば徳和先輩、今日はちょっとかわいそうだったな。
ま、私に勝負を挑んだ方が悪かったんだけどね。
それに誠司と少し話せてよかった。
たいした話はしてないけど、特にギクシャクもしてないし、よかったよかった。
あとは騰蛇が帰ってきてくれれば問題なしっと。
私は騰蛇の夕焼け色の瞳を思い出しながら、眠りについた。