時代を越えて、恋人になっちゃいました。
朝起きると、耳元を何かがかすった。
手をやると、なんだかフワフワしたものがある。
眠い目をこすって、起き上がる。
フワフワしたものの正体は、騰蛇だった。
「あ、戻ってたのか」
寝息を立てている、子狐姿の騰蛇の毛を撫でながら、窓に目をやった。
昨日は鍵を開けておいたけど、今はちゃんと閉まってる。
きっと騰蛇が閉めてくれたんだな。
「ありがと、騰蛇」
私はベットから離れて、トレーニングウェアに着替えた。