時代を越えて、恋人になっちゃいました。
私とおばさんがソウたちのところに行くと、父さんは私とソウに座るように言った。
「これから物体の記憶を読む術を教える。まず俺がやってみるから見ていろ」
父さんは地面にあぐらをかいた。
そして地面に手を触れて、何やら呪文を唱え出した。
しばらくすると、父さんは目を開けた。
「今父さんは昨日の公園の様子を読み取った。お前たちもやってみろ。呪文は……」
父さんは呪文と注意事項を言うと、やってみるよう促した。
私はソウから少し離れたところであぐらをかく。
そして父さんから習った順で術をかける。
すると何かの映像が私の頭に入ってきた。
これが記憶ね。
私は映像が見やすい位置へと意識を移動していく。
ここら辺なら公園が一望できるな、と選んだのは公園の上の空。
だけどここで予想外の出来事が私を襲った。