時代を越えて、恋人になっちゃいました。
公園が一望できるということは、ここからなら公園の遊具が見えるということ。
でも私に見えるのは……どこかのお城の屋根瓦だった。
お城っていっても純和風のお城。
殿様がいるような。
と、一番てっぺんの階のベランダの様なところに誰かが来た。
気になってそこに意識を集中させる。
すると、意外な人たちだった。
あれは歴史が苦手な私でも知ってる、戦国時代の有名な武将とその家臣。
そう、織田信長と森蘭丸だった。
______な、んで?
なんだか懐かしい。
気持ちが“彼”の中に入っていく。
どうして?
私は“彼”じゃないのに。
私は無意識に彼___森蘭丸のもとへ、近付いていった。