時代を越えて、恋人になっちゃいました。
……誰が誰を好きだって?
ソウが私のことが好き!?
「な、何言ってんの! 」
「何って告白だろ!? 」
「ありえない! 雰囲気のかけらもないじゃん! 」
「急に言いたくなったんだよ! 悪かったな、こんな俺がお前のこと好きで! 」
「なんでそう話を持ってく!? 」
ああ、楽しい。
ふとそう思った。
そうだ、昔はこんな風に言い争いしてたじゃん。
最近しなくなったのな私たちが大人になったからじゃない。
ソウが"大人らしく"してくれてたからなんだ。
「だーもう! どうせ俺は信用ねぇヤツですよ! 」
「そうとは言ってないでしょ! ってか私の話も聞いてよ! 告白してそれっきりってのは失礼じゃない? 」
私が言うと、急にソウが黙りこくった。
いや、気まずいのはわかるけどさー、あからさまだよね。
そんなソウに、私はニカッと笑いかけた。
「大丈夫、私もソウのこと好きだし」
途端にソウの顔いっぱいに笑顔が広がった。
私たちが小さかった頃のように、無邪気な笑顔が。