時代を越えて、恋人になっちゃいました。
Huit Ciel
状況を整理しちゃいました。
それから私たちは、近くのファミレスに入った。
私は制服だし、ソウは学校名が堂々と書いてあるジャージだし、なんとなく周りの視線を感じたけれど、運良く1番奥の席に座ることができた。
「ラッキーだったな」
私の向かいに腰を下ろしながらソウが言った。
「そだね」
「なんか食う? 」
「いや、食べなきゃ変でしょ」
「まーな」
海でだいぶ時間を潰したのか、スマホで時間を確認すると、お昼には少し早いくらいの時間だった。
「なんにしよ? 」
「俺はハンバーグ」
「いつもそれじゃん」
「バレたか」
「当たり前でしょ、幼馴染みなんだし」
「そうだけどな。お前は? 」
「んー、ドリア」
「お前もいつもと同じじゃねぇか」
「あ、バレた? 」
「当たり前。ずっとお前のこと好きだったし」
ブワッと、顔に熱が集まった気がした。
「お、顔真っ赤」
「うるさい」
私は赤い顔を隠すように俯いて、呼び鈴を押した。