時代を越えて、恋人になっちゃいました。
「お、お邪魔しまーす」
久しぶりのソウの部屋。
この間来たのは、蘭丸たちを魂縛りした時だったはず。
誠司と付き合う前は毎日のようにお互いの部屋を行ったり来たりしていたのに、私が誠司と付き合うようになってからは遠慮することが多くなった。
だって誠司に悪いでしょ?
ソウもそれを察してくれてたみたいで、何も言ってこなかった。
大体、仕事があれば一緒にやるし、家族ぐるみの付き合いだから、たまにはお互いの家に行ってたけど。
でも「2人きり」になることに対しては、互いに気を遣ってた。
「適当に座ってろ」
ソウはそのまま部屋のドアを閉めて、出て行った。
飲み物かな?
水筒あるから平気なのに。
ま、いいや。
私はその場に腰を下ろし、あぐらをかいた。