時代を越えて、恋人になっちゃいました。
そのまま待合室の外に出て、改札を抜ける。
さすが日本屈指の観光地。
改札の外には様々なお土産が並んだお店や、お弁当屋さんが軒を連ねていた。
人でごった返すそこを足早に抜けて外へ出ると、目の前には京都タワーが。
「ついに来たんだなぁ」
「俺も、少し懐かしい」
「そっか。晴明に使えてた時は京都の平安京にいたんだもんね」
「まあな」
通力を少し強めて千煌を見上げる。
随分その頃とは景色が違うにもかかわらず、千煌は懐かしそうに瞳を細めていた。
そんな千煌を見て、やっぱり連れてきてよかったと思った。