時代を越えて、恋人になっちゃいました。



女子寮に向かいながら、これまたゆったりとした調子で、轟さんはこの学校についてや部活について、寮での決まりを教えてくれた。


夏の日差しを受けてキラキラ輝く緑の中を、進む。


緑の奥には涼しげな噴水が。


ここはどうやら、中庭みたい。




__って、どんだけ中庭に力入れてるんだよ!



輝く緑の中を進む轟さんは、まるで妖精みたい。

天使の輪ができるくらいサラサラの黒髪と、白いセーラー服のスカートが風にそよぐと、どこからともなく甘い香りがする気がした。


< 234 / 251 >

この作品をシェア

pagetop