時代を越えて、恋人になっちゃいました。
女子寮に向かいながら、これまたゆったりとした調子で、轟さんはこの学校についてや部活について、寮での決まりを教えてくれた。
夏の日差しを受けてキラキラ輝く緑の中を、進む。
緑の奥には涼しげな噴水が。
ここはどうやら、中庭みたい。
__って、どんだけ中庭に力入れてるんだよ!
輝く緑の中を進む轟さんは、まるで妖精みたい。
天使の輪ができるくらいサラサラの黒髪と、白いセーラー服のスカートが風にそよぐと、どこからともなく甘い香りがする気がした。