時代を越えて、恋人になっちゃいました。
「ここが女子寮になります。尾崎さんのお部屋は、客間ですから1番奥だと思います」
「分かりました。ありがとうございます」
「うちは3階の304ゆう部屋におりますので、何かあったらいらっしゃってくださいな」
轟さんと別れてから、まっすぐにのびる廊下を突き進む。
「…ここ、かな」
『DRAWING ROOM』と書かれたプレートが下がった部屋の前で立ち止まった。
さっき轟さんから借りた鍵を扉の鍵穴に差し込み、ひねる。
カチャリ、と音がして鍵がまわった。
中に入ると、まるでホテルのような部屋が広がっていた。