時代を越えて、恋人になっちゃいました。
「あの、晴斗さんと明斗さんですか? 」
振り向いた2つの顔は、よく似ていた。
さっぱりと切られた黒髪。
シュッとした眉
黒目がちな瞳。
薄く小さい唇。
余計な装飾は一切ないのに、人の視線を捕らえて離さないその容姿。
「そういうあなたは蒼空さんだよね? 」
そう訊ねてきたのは、右目のそばに泣ほくろのある方の男の子。
「そう…です。あなたは晴斗さんですか? それとも明斗さんですか? 」
「僕は晴斗。こっちが弟の明斗だよ」
「ちわ、明斗っす」
容姿はそっくりだけど、性格はけっこう違いそう。