時代を越えて、恋人になっちゃいました。
「蒼空!? 大丈夫か? 」
誰かに肩を揺すられて、目を開けた。
目の前には心配そうな顔つきをしたソウがいた。
「大丈夫だけど…。どうしたの? 」
「お前、あれから3時間も目をさまさなかったんだぞ! 心配するだろ…」
「ごめん」
「そういや、これなに? さっき持ってなかったよね? 」
ソウが指差したのは私が抱えていた短刀。
「あ、そうだ。父さんは? 」
「質問に答えろよ…」
「父さんにも説明するからそのときね。で、どこ? 」
「家」
「行くよっ! 」
私たちは家に向けて、駆け出した。