時代を越えて、恋人になっちゃいました。
「ただいまー」
「お帰り。今日は行くの? 」
「うん。蘭丸と会う約束あるから」
私はここ何日か、マメに蘭丸のもとに通っていた。
お互いの時代について教えあったり、上様の様子を聞いたり…。
すごく面白いんだ。
それに歴史の勉強にもなるしね!
そんなこんなで荷物を置いた私は、蘭丸からもらった短刀を持って家を出た。
そしてあの公園に向かう。
公園の中央で短刀を持ってあぐらをかき、呪文を唱えた。
体が浮く感覚がする。
私はそれに抗わず、目を閉じた。