時代を越えて、恋人になっちゃいました。
部屋に入って、ベットに腰かけると、私は蘭丸からもらった包みを取り出した。
もちろん、勉強する気なんてこれっぽっちもない。
とりあえず言ってみただけだ。
私はドキドキしながからその包みを取り出した破った。
中には前にもらった短刀とはまた違った短刀が入っていた。
今度のには柄に菊がかかれている。
包まれていた紙の端の方に、筆で走り書きがしてあった。
今と文字が少し違うから読みにくかったけど、昨日蘭丸に習ったばかりだったので、なんとか読めた。
『骨董市で見つけた。大事にしろ』
「……なんだそれ」
でもなんだか胸が温かくて、その短刀を胸に抱いたままベットに倒れ込んだ。