時代を越えて、恋人になっちゃいました。
そのあとも楽しく話した私たち。
時間がきて、帰らなくちゃいけなくなったときも、名残惜しそうに見送ってくれた。
上様はソウに綺麗な瑠璃色の杯を渡して言った。
「蘭は蒼空に短刀を渡したそうだが、わしはこの杯をあげよう。これを道しるべにしてわしのもとに来るがいい」
ソウはそれを大事に抱えて、私より先に光になった。
「私もそろそろ行きます」
すると蘭丸が私に厚めの紙を手渡した。
「戻ったら読んでくれ」
「分かった」
私は短刀と手紙を持っていることを確認して、光になった。