時代を越えて、恋人になっちゃいました。





そのあとも楽しく話した私たち。



時間がきて、帰らなくちゃいけなくなったときも、名残惜しそうに見送ってくれた。

上様はソウに綺麗な瑠璃色の杯を渡して言った。


「蘭は蒼空に短刀を渡したそうだが、わしはこの杯をあげよう。これを道しるべにしてわしのもとに来るがいい」





ソウはそれを大事に抱えて、私より先に光になった。



「私もそろそろ行きます」


すると蘭丸が私に厚めの紙を手渡した。



「戻ったら読んでくれ」

「分かった」




私は短刀と手紙を持っていることを確認して、光になった。





< 45 / 251 >

この作品をシェア

pagetop