時代を越えて、恋人になっちゃいました。



次の日、誠司がいつものように外で待っていてくれた。


「おはよ、誠司! 」

「蒼空おはよ。元気だな」

「えへへ…そうかな? 」

「ああ」



誠司はそう言いながら私の手を取った。



歩きながらいろいろな話をする。



そんな時間がとてつもなく楽しい…はずなのに。



今日はちっとも楽しくない。


笑顔も、いつもみたいにうまく笑えない。



なんだか、苦しい……。





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