時代を越えて、恋人になっちゃいました。
学校にはソウのほうが早くついていた。
「ソウはよ! 」
「はよ…。てかどうした? 今日元気ない? 」
「……っ」
なんで?
誠司も気付かなかったのに。
どうしてあんたが気付くのよ。
そう思ったら、途端に涙が溢れてきた。
ぼやけた視界に映ったのは、久しぶりに見る焦ったソウの顔。
周りを確認して誰も見ていない時を見計らって、ソウは私を屋上まで連れて行った。
ああ、なんでこんなに優しいの?
ねぇ、教えてよ….。