時代を越えて、恋人になっちゃいました。
「それじゃあ面打ち、始めっ! 」
部長の徳和 涼(とくわ りょう)先輩の合図で、基礎練習を開始した。
私の斜め前では誠司も面打ちをしている。
はー、なんで私ソウのこと好きになっちゃったんだろ。
誠司がいるのに。
私って、浮気者なの?
ずっと誠司一筋だったはずなのに。
そんなこと考えていたからか、それともソウを好きになった罰なのか。
ズデンッ!
ただ歩いてるだけなのに、竹刀の山に突っ込んでこけてしまった。