時代を越えて、恋人になっちゃいました。
「ったぁ」
「大丈夫か!? 」
誠司が慌てて飛んできてくれた。
「…うん」
私はなんとなく、誠司の顔を見ることが出来なかった。
そんな私を気にすることもなく、誠司は私を抱えあげた。
「え、ちょ、誠司!? 」
「いいから、じっとしとけ」
それはいわゆるに言う、お姫様抱っこで。
私はなんだか泣きたくなった。
こんなにも誠司は私を想ってくれてるのに。
どうして私はソウを好きになちゃったんだろう…。
潤んだ瞳がバレないように、私はグッと俯いた。