時代を越えて、恋人になっちゃいました。
【誠司side】
蒼空を保健室に連れて行って、すぐに俺は部活に戻った。
蒼空の荷物を取りに行くためだ。
部長に許可をとって、すぐにもう一度保健室に戻った。
保健室のノックをしようとした時、ふと中の会話が聞こえてきた。
「私、誠司と付き合ってるのに、ソウのこと好きになっちゃったんです」
どうやら蒼空は保健室の先生と話しているようだった。
だけど内容は、俺にとってまさに青天の霹靂で。
俺はドアの前に立ち尽くした。
こんな話、聞きたくないのに。
足は、動いてくれなかった。
部活終了のチャイムがなった。
「……やっべ。下駄箱行かなきゃ」
俺は涙をこらえて、昇降口へ向かった。