時代を越えて、恋人になっちゃいました。



それからはなんとか笑っていた。

蒼空の隣で。






そして帰り道、蒼空が公園に行こうと誘ってくれた。


話の内容はなんとなくわかってたけど、俺は笑顔で了承した。



最後まで笑った顔で、蒼空の目に映りたかった。




だけど、付き合いだした頃の話になったら、よくわかんないプライドが生まれてさ。



気付いたら自分からフっていた。



好きな子がいるなんてさ。



どんな嘘だよ。


こんな可愛くて、健気な彼女を連れて。



どうやってよそ見すりゃいいの?




だけど、こう言うしかなかったんだ。



きっと、ずっと前から俺はわかってた。




いつか、蒼空は翔真の元へ行ってしまうって。







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