時代を越えて、恋人になっちゃいました。
「いただきます」
3人で囲んで食べるご飯は久しぶりで、とっても楽しかった。
ご飯の後は私の部屋でソウとまったりトーキングタイム。
今日の話題はもっぱら、私と誠司が別れたことだった。
「へー、ついに別れたんだ」
「ま、ね」
なんとなく会話が続かなくなる。
私が必死で話題を探していると、今日は珍しくソウが先に口を開いた。
「あのさ、信長とらんまのことだけど……」
「あ………」
「石、持ってる? 」
「うん」
「実は、本能寺の変が明日であることがわかったんだ」
「えっ」
「だから蒼空、今すぐ2人に当てて手紙を書け」
「なんで? 」
「死ぬ間際に読んでもらうんだ。そんでその手紙に魂縛りの術をかけておく。そんで魂の縛り元をあの貰った石にしておくんだ」
「そうするとどうなるの? 」
「あの2人が霊体となって、現代に召喚される」
「なるほど……。いい考えかも。早速やってみよう! 」
「おう! 」
私が手紙、ソウが術の準備に、それぞれ取り掛かった。