時代を越えて、恋人になっちゃいました。
いろいろな術を受けて、ボロボロになった的の術をとく。
すると、これまたボロボロになった符が出てきた。
役目を終えた符はその辺に捨ててはならぬ。
これは父さんの教えだ。
私はこれを忠実に守り、使い終わった符は可能な限り集め、月に一度、符なしでもできる簡単な除霊をして土にまとめて埋めていた。
ソウは川の神の力を借りて、符を再生しているらしい。
とは言っても、私は川の神とは相性がよくない。
火の神、川の神、土の神、風の神、草の神など、実に様々な神がこの世界にはいる。
そのうちの全ての神の力を陰陽師は借りれるのだけど、もちろん相性があったりする。
例えば相性がいい神の力を借りれば、その陰陽師は普段に勝る力が発揮できる上、体力の消耗が少ない。
逆に相性が悪い神の力を借りると、普段の半分からそれ以下の力しか出せず、にもかかわらず体力の消耗が半端ない。
だから神との相性って大事なの。
でもそれは運命としてとして決まってるって父さんも言ってた。
つまり、陰陽師が神を選ぶのではなく、神が陰陽師を選ぶってこと。