時代を越えて、恋人になっちゃいました。
ただいま午後4時。
やっとソウの部屋に明かりがついた。
私は迷わず、その窓を開けた。
「ソーウ、いるー? 」
「うわっ、急に入ってくんじゃねぇよ」
なんとソウは着替え中だった。
「なんだよー、今更じゃん」
「そういうもんじゃねえ」
ブツブツ文句を言いながら、ソウの着替えが終わった。
「で、どうかした? 」
「ああ、うん。蘭丸たちのことなんだけど……」
「あー、 」
その話題を持ち出した途端、ソウの顔が困ったように歪んだ。
「…言っていいか? 」
でもさすがソウ。
冷血と呼ばれるだけの冷静さを取り戻して、私に聞いた。
「…ん、大丈夫」
正直、お世辞にも大丈夫とは言えない。
だけどここで私情を出すべきではないと、本能が言っている。
血が、騒ぐのだ。
受け継がれてきた、陰陽師の血が。
なにかが起こると、警告している。
ということは、このことについてソウと話し、何がどうなっているのかを考えなきゃいけない。
「分かった」
ソウは話し出した。