時代を越えて、恋人になっちゃいました。


突然、話していた総司が咳き込んだ。


「だ、大丈夫? 」


慌てて私は総司に手を伸ばした。


「触るなっ! 」


だけどあとちょっとのところで、土方さんに止められた。


「なんでですか! 」

「危険だからだ」

「そんなことあるはずない! 」

「蒼空! 」


土方さんに噛み付いていた私をソウが抱え込んだ。


「なんで? なんでソウまで止めるの? ねぇ離してってばっ! 」

「蒼空、今日はもう帰ろう。きっと疲れてるんだ。総司もお大事に」


総司は弱々しげに片手を上げて見せた。



そのまま私たちは現代へ戻ってきた。



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