時代を越えて、恋人になっちゃいました。
「なんで止めたのっ! 総司苦しそうだったじゃん! 」
「駄目だったんだ。少なくとも彼らの時代ではな」
「なにがよ」
「……総司は結核なんだ」
「けっ、かく? 」
「当時不治の病と呼ばれた結核だよ」
そんな、どうして…。
「多分、もうすぐ総司は亡くなってしまう。歳三も函館戦争で戦死するから、また魂縛りしなきゃな」
私はもう、自分で自分をコントロールできなかった。
寝不足っていうのもあったかもしれない。
でも、立て続けに大切な人が死んでしまうと聞かされて、平常心ではいられなかった。
むしろ、なんでソウはそんなに落ち着いていられるのかが分からなかった。
「……なんでソウはそんなクールなの? 」
「は? 」
「大切な人たち、どんどん死んじゃうのに、なんでそんなに淡々としていられるの? 」
「だって、それは…」
「ソウって…、冷たい人なんだね」
私はそのままソウの部屋から立ち去った。
後に残した、ソウの気持ちなんて考えずに。