時代を越えて、恋人になっちゃいました。
「はぁぁ〜うまかったぁ! 」
「おい、お前、言葉遣いなんとかしろよ」
「えー、なんで? 」
「仮にも女の子だろ、お前は」
「仮にもってなんだよー」
「そういう意味だよ」
スーパーの前で買ったばかりのアイスを食べて、ご満悦の蒼空。
「ゴミ、捨ててきてやるよ」
「ほんとっ! ありがとー! ソウ大好きー! 」
「あー、はいはい」
大好きなんて、使うなよな。
俺、本気にしちゃうぜ?
2人分のアイスのゴミを捨てて、蒼空のところに戻ると、そこには蒼空の防具が入った袋しかなかった。
「蒼空!? 」
俺は慌てて走り出した。
どこにいるかなんて、分からない。
ただ早く助けてあげたかった。
だから、俺は風のように夕暮れの道を走り抜けた。