君は振り向かない




教室に戻ると、哲夫と彼女の三咲ちゃんがいた。



「お、サボりまん頼斗」



「頼斗君、どうも~。」



「三咲ちゃん今日もかわいいね!哲夫に勿体ない!」



「三咲にまでやめろ!」



そう言って、哲夫にバシッと叩かれた。




俺は二人に橘真由について聞くことにした。



「橘真由って知ってる~?」



すると、三咲ちゃんが、



「知ってるも何も、私の友達だけど?」



三咲ちゃんナイス!



「まじ?あの子かわいいね、でも俺に見向きもしなかった」




俺がそう言うと、三咲ちゃんはクスッと笑った。



「頼斗君、まさか真由狙いじゃないよね?あの子は無理だと思うよ」



やっぱり、手強い相手なんだ。



ますます、落として見たくなる。










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