君は振り向かない
「真由ちゃんが、好きだ」
「………」
真由ちゃんは、立ち上がった。
「ごめん。私は誰も好きにならない……」
真由ちゃんは胸を押さえながら、目を閉じていた。
「頼斗のこと友達として、好きだから。彼氏とか、いらないの」
真由ちゃんは、そう言って資材室を出ていった。
あっさり、振られた。
「分かってはいたけど、辛いなー……」
俺はその場に寝転がった。
好きな人に告白するって、すっげー緊張するんだな。
俺の初めての告白は、苦い想い出となった。