君は振り向かない



「頼斗、当たって砕けたのか」



哲夫が、俺の肩を叩く。




「告白して、あっさり振られた。泣きたいよ本当は」



俺が、苦笑いで返すと三咲ちゃんが真剣な顔で俺を見てた。



「頼斗君、本気なんだね……正直、最初はチャラ男の気まぐれで真由をターゲットにしたかと思ってた」



三咲ちゃんの言葉に、哲夫が立ち上がった。



「チャラ男頼斗が、本気で惚れて、本気で告白したんだ。真由ちゃんはやっぱり特別なんだな」



「私も頼斗君を見てたら……応援したくなった。一途な真由に対する想いが見てるこっちまでキュンキュンしたもん」




このカップルは俺にとって、最高の味方だな。





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