君は振り向かない
次の日、俺と真由ちゃんは哲夫と三咲ちゃんを呼び出した。
「俺達、付き合うことになりました」
俺の言葉に真由ちゃんは頷く。
哲夫と三咲ちゃんは顔を見合せながら、驚いていた。
「まじ?いいのか!真由ちゃん!チャラ男頼斗で!!」
「頼斗なら……信じれそうだったの。頼斗がいいの……」
真由ちゃんはそう言って俺をチラッと見てきた。
俺は真由ちゃんの頭を撫でる。
「うおおお!!!!よかったな!頼斗!今日はお祝いだ!」
哲夫が俺をガシッと抱き締めてきた。
男に抱きしめられるのはきついな。
「よかったねぇ!私、本当に嬉しいっ。頼斗君真由のことよろしくね」
三咲ちゃんは涙を流しながら喜んでいた。
「ありがとう。三咲ちゃん」
「三咲、ありがとう」