君は振り向かない
その後、哲夫と三咲ちゃんがお祝いパーティーしようということで皆でご飯食べに行った。
四人での会話は楽しくてあっという間だった。
心から祝福してくれて俺と真由ちゃんも本当に嬉しかった。
帰り道、哲夫と三咲ちゃんと別れた後、真由ちゃんと公園に立ち寄った。
誰もいない公園のベンチに腰掛ける。
「楽しかったね」
真由ちゃんの全力の笑顔に俺もつられて、笑ってしまう。
「楽しかったし、尚更真由ちゃんと付き合えたこと嬉しいなって思う」
「私も」
真由ちゃんのことを、もっと知っていきたいと思うし、たくさん思い出を作りたい。
真由ちゃんの手をギュッと握りしめる。
「俺なんかで本当にいいの?」