君は振り向かない
「仕返し」
真由ちゃんが俺の頬を掴む。
遊園地の時と、同様に真由ちゃんは手加減を知らないらしくかなり痛い。
「いてぇ」
「ふふふ。頼斗のほっぺ気持ちいいね」
俺で遊んでやがる。
真由ちゃんだから、許すか。
というより、真由ちゃんに触られるだけで実は嬉しい俺は変態だ。
「真由ちゃんいつもずるいなぁ」
「頼斗って、本当におもしろい」
ケラケラ笑う真由ちゃん。
おもしろいって……
まあ、真由ちゃんが笑ってくれるならいいか。