君は振り向かない




「何かここが一番ゆっくり話せるね」



真由ちゃんが言うこことは、資材室のことだ。



「確かに。教室や廊下も視線を感じるよな。ごめんね真由ちゃん」



「別に!こうやって、放課後、資材室では二人でゆっくり話せるし!クラスも違うからもともと休み時間ぐらいしか顔も合わせないしね」




真由ちゃんがそう言ってくれて、俺はホッとした。



「改めて、頼斗はこの学校の有名人だなって思ったよ」



「そんなことはない。そんだけチャラ男だったから悪目立ちしてただけ」



真由ちゃんは急に立ち上がり、俺の隣にちょこんと座った。



「頼斗、あのね?」



真由ちゃんは俺の太ももに手を乗せてきた。



いきなりのボディタッチと大胆行動に俺はドキッとした。




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