君は振り向かない
俺が、資材室で寝ていると、電話が鳴った。
真由ちゃんからだった。
出ようと思ったが、これ以上傷付くのが怖くてスマホの電源を切ってしまった。
本田宏に謝れっていわれても、絶対に謝るつもりはない。
あいつが勝手に机を倒して座り込んだから、怪我なんてしてるはずがないのに。
あいつは、本当に嫌な奴だと分かった。
真由ちゃんに対する執着心が凄い。
でも、俺はそんな最低な奴に負けたんだ。
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