君は振り向かない



目を閉じて、少しウトウトし始めた頃。



ドタバダ走ってくる音が聞こえた。



まさか、真由ちゃん?



そんなわけないか、今頃本田宏と一緒にいるはずだ。



寝てよう……。



再び、目を閉じた。




ガラッ




資材室の扉が勢いよく開いた。




俺が目を開けると、息を切らした真由ちゃんが立っていた。



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