君は振り向かない



「ごめんね。メール見た後に急いで行ったらあの状況だったから。全部あいつがやったことなのに頼斗を疑ってしまった」




「……真由ちゃん」




「頼斗に嫌われたって思ったら怖くなって、電話しても出ないから慌ててここへ来た」



真由ちゃんを嫌いになるわけなんてないのに。



俺は真由ちゃんの頬を掴む。



「これで許す」



「頼斗ぉ……」



真由ちゃんは何度も何度も謝ってきた。




< 160 / 187 >

この作品をシェア

pagetop