君は振り向かない
放課後、資材室で真由ちゃんと、次の日曜日どこにいくかパンフレットを見ていた。
「あ、鎌倉とかいいねー!赤レンガもいいな」
真由ちゃんは俺にぴったりくつきながら、パンフレットを見ている。
真由ちゃんのシャンプーの香りが、俺の理性を狂わせる。
「このケーキおいしそうじゃない?」
真由ちゃんが、至近距離で笑顔で俺を見る。
あぁ、可愛い……
「ちょっと頼斗聞いてる?」
「え、あぁ、聞いてる」
真由ちゃんはちょっとムスッとしていた。