君は振り向かない
「お分かり頂けたでしょうか?だから真由ちゃんの無防備さに更に苦しいの」
「私だって、すっごくドキドキしてるよ……さ、触る?」
真由ちゃんは胸を押さえながら言った。
真由ちゃんの、お胸に触ったら俺はもうおかしくなる。
「いいや、やめとく。俺、襲っちゃうよ?真由ちゃんを」
その言葉に真由ちゃんは真っ赤に頬を染める。
「耳まで真っ赤……」
反応に俺は思わず笑う。
大丈夫。
焦らない。大切な真由ちゃんだからこそ。