君は振り向かない



「頼斗最近、変わったよな」



哲夫が、驚いたように言う。



「そうか?」



「人間らしくなった!」



がははと、笑う哲夫は嬉しそうだった。



よくわかんねぇ……。




「そーいえば、○○遊園地のチケット4枚バイト先で貰ったんだけど、俺と三咲と頼斗と真由ちゃんで行かないか?」



「え?真由ちゃん?」



そんな夢のような話、行かないわけがない。



「ただ、真由ちゃんが行くかどうか。デート誘っても全部断られてるし、俺」



「がはは!天下の頼斗様がだせぇな!」



うるせー。




「真由ちゃん、誘ってみるわ」



可能性は低いけども、友達の三咲ちゃんもいるから今回は来てくれるかな?



よし、いざ真由ちゃんのもとへ!




< 37 / 187 >

この作品をシェア

pagetop