君は振り向かない



俺はさっきの、ジェットコースターをからかわれたことを根に持っていたので少し意地悪してやろうと思いついた。



「ふーん。真由ちゃんは、おばけが怖いのかな?」



俺が、ニヤニヤしながら言うと真由ちゃんは頬を赤くした。



「は?違うし!別に怖くなんか……!」



「じゃあ、行こうよ」



「やっ、やだ」



ついつい意地悪したくなるのは、真由ちゃんの反応がたまらなく可愛いから。



もう、愛おしい。



「平気だよ、真由!きっと頼斗君が守ってくれるよ!だから、行こう?」



三咲ちゃんが、俺にウインクする。



三咲ちゃんナイス。




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