君は振り向かない
第3章 切ない片想い




期末テストの期間に入り、どこのクラスも勉強モードになっていた。



勉強が嫌いな俺には憂鬱な期間だ。



真由ちゃんも、ずっと勉強していて邪魔しちゃ悪いから中々話しかけられないでいた。



放課後、資材室で携帯をいじっていると真由ちゃんが丁度来た。



メガネをかけていた真由ちゃん。



初メガネ姿頂きました!!



メガネをかけているとますます真面目に見えて、俺とは住む世界が違うように感じる。




「頼斗余裕だね。勉強しないの?」



真由ちゃんが椅子に腰掛け、参考書を机に置きながら聞いてきた。



「俺、勉強きらーい」


真由ちゃんは、ため息をついた。










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